202610.13
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国防・内務・保健・社会福祉など6閣僚交代

国防相に和平交渉責任者のヤー・ピエ氏を指名、副大臣5人を新任

ミャンマーのミン・アウン・フライン大統領は、国防相の後任にNSPNC(国家団結・和平交渉委員会)委員長のヤー・ピエ(Yar Pyae)中将を、社会福祉・救済・再定住相の後任に電力・エネルギー相のコー・コー・ルウィン(Ko Ko Lwin)氏を指名した。議会の承認を待って就任する。新内務相は9月17日付で任命され、10月6日に議会が承認した。保健相は10月9日付の命令で異動し、12日に議会がその変更を記録した。このほか、労働相と文化・ホテル・観光相は、10月6日に担当省を入れ替えた。10日には副大臣級の人事も発表された。

出典:The Global New Light of Myanmar(GNLM、9月18日、10月7日、10日、11日、13日)、Eleven Media(10月1日、10日、12日)、Myanmar International TV(MITV、10月12日)、Myanmar Digital News(10月7日)。2026年10月13日時点で確認できた内容に基づく。

国防相への指名

 Eleven Mediaによると、大統領は10月10日付の書簡で、国防相にヤー・ピエ中将、社会福祉・救済・再定住相にコー・コー・ルウィン氏を指名した。国防相は現在、空軍総司令官を務めた経歴を持つトゥン・アウン大将が務めている。ウー・アウン・リン・ドウェ議長は12日の会議で、異議がなければ第5日会議で承認を宣言すると述べ、異議のある議員は、被指名者が所定の資格を満たさないことを示す確かな証拠を添えて議会事務局に提出するよう求めた。第5日会議は10月14日に開かれる予定である(GNLM、10月13日)。

 ヤー・ピエ氏は現在、NSPNC委員長を務めている。Eleven Mediaは、同氏が2021年から2026年の前政権期に、国家安全保障顧問、連邦政府府相、内務相、国境相、民族問題担当相などの要職を歴任したと伝えた。NSPNCは、少数民族武装組織との和平協議を担う政府側の委員会である。

 今回の指名により、和平協議を担当してきた人物が国防行政を担う形となる。ただし、この人事が和平政策の方針変更を意味するのかどうかは、現時点で明らかになっていない。NSPNC委員長の後任、和平協議の継続体制、国防省と国軍総司令部の役割分担が、今後の焦点として問われることになる。

内務、保健は緊急の人事

 内務相には、国軍総司令官室(陸軍)所属のコー・コー・ウー大将が就いた。大統領は憲法第232条b項3に基づき、ニュン・ウィン・スウェ中将の軍務復帰を認め、後任に同大将を任命した。この任命は、議会休会中に法的効力を持つ命令第6/2026号として、9月17日付で発出された(GNLM、9月18日)。ウー・キン・マウン・イー大統領府相は9月29日の連邦議会で、緊急の必要に応じた措置であったと説明した(Eleven Media、10月1日)。

 同相は、内務省が国家の安全保障と法の支配を主に担い、警察、特別捜査局、矯正局、消防局、総務局を傘下に置くと述べた。議会は10月6日の第2日会議で、コー・コー・ウー大将の任命を承認した(GNLM、Myanmar Digital News、いずれも10月7日)。

 保健分野では、大統領府が10月9日付の命令第69号と第70号で、テッ・カイン・ウィン保健相の退職を認め、社会福祉・救済・再定住相だったソー・ウィン博士を保健相に異動させた。同日付の命令第72号と第73号では、教育副大臣のゾー・ミン博士、保健副大臣のエー・トゥン博士、中央銀行副総裁のゾー・ミン・ナイン氏の退職が認められた(GNLM、10月10日、Eleven Media、同日)。12日の連邦議会は、保健相の異動を記録した(MITV、同日)。退職の理由は、確認できた発表の中では示されていない。

労働と文化・ホテル・観光は入れ替え

 連邦議会は10月6日の第2日会議で、ホテル・観光・文化省を文化・ホテル・観光省に改称する案(命令第5/2026号)を承認した。同省の副大臣は、政府が同省に文化に根差した観光振興の役割を与えたことを理由に、改称の承認を求めた(GNLM、Myanmar Digital News、いずれも10月7日)。

 議長は同じ会議で、労働相と文化・ホテル・観光相の異動を報告した。4月10日の新政権発足時の閣僚名簿では、労働相はウー・キン・マウン・ソー氏、ホテル・観光・文化相はウー・マウン・ミン氏であった。今回の報告により、労働相にはマウン・ミン氏、文化・ホテル・観光相にはキン・マウン・ソー氏が就く形となり、両氏は担当省を入れ替えた。

副大臣級にも目配り

 大統領府は10月10日、教育、保健、女性問題、労働、スポーツの各省に新たな副大臣を任命した。あわせて、財務・歳入省と国家計画・投資・対外経済関係省の副大臣を相互に異動させた。女性問題、労働、スポーツの各副大臣と連邦文官委員会の委員は、他の機関の委員に任命された(GNLM、10月11日、Eleven Media、同日)。

出典:GNLM(10月10日、11日)、Eleven Media(10月10日、11日)。

国軍人事は未確定も

 現地メディアのNarinjaraは10月13日、閣僚人事と並行して国軍の指揮系統にも異動があったと報じた。同紙によると、軍事保安局長のタン・タイ(Than Htike)少将が統合参謀長に異動し、後任の軍事保安局長には訓練局長だったピィ・ソン・リン(Pyi Sone Lin)氏が就いた。訓練局長には、ヤンゴン軍管区司令官だったティン・ミン・ラット(Tin Min Latt)少将が就任したという。

 地域の指揮官にも異動が及んだ。Narinjaraによると、ヤンゴン軍管区司令官にはアウン・テー(Aung Htay)准将が中央軍管区から移り、中央軍管区司令官には国軍士官学校(DSA)校長だったアウン・コー・ナイン(Aung Ko Naing)准将が就いた。DSA校長には第55軽歩兵師団長が昇格した。また、東部軍管区のチョー・ナイン・ウー(Kyaw Naing Oo)准将がトライアングル地域軍管区司令官に就き、前任のソー・ミャッ・フトゥット(Soe Myat Htut)少将は、総司令官室(陸軍)直轄の特別作戦局第2の司令官に昇格したとされる。ただし、これらは同紙が「ミャンマーの報道機関が伝えた」として報じた内容であり、正式な任命命令や他の報道との照合は済んでいない。

 本稿は、2026年10月13日時点で確認できた報道と公式発表に基づく。国防相と社会福祉・救済・再定住相は指名の段階であり、正式任命の発表があれば更新する。