202611.08
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補欠選挙、2027年4月4日に55選挙区で実施

連邦選挙委員会が公告、人民院34・民族院5・地域州議会16議席

 連邦選挙委員会(UEC)は2026年11月5日付の公告第68/2026号で、2027年4月4日(日曜日)に全国55選挙区で補欠選挙を実施すると発表した。内訳は人民院(下院)34、民族院(上院)5、地域・州議会16で、いずれも最多得票者が当選する単純小選挙区制(FPTP)で行う。対象には、前回の総選挙で投票が行われなかった郡区の一部が含まれる。

空席の事情

 公告にはUEC委員長のウー・タン・ソー氏が署名した。公告は連邦選挙委員会法第10条、各議会選挙法第34条(c)、同選挙規則第16条(a)に基づくとしており、投票日はミャンマー暦1388年タバウン月の満月から13日後の日曜日に当たる。ミャンマー国際テレビ(MITV)によると、選挙区ごとの詳細と投票所の情報は日刊紙で公表され、UEC公式サイト(www.uec.gov.mm)でも確認できる。公告は11月6日付の国営各紙に掲載された。総選挙後、初めての選挙となる。

 対象は、当選後に閣僚などの政府職に就いた議員が退いた議席と、治安上の理由で前回投票が行われなかった選挙区である(DVB)。総選挙は2025年12月から2026年1月にかけて3段階で実施され、投票は全330郡区のうち263郡区で行われた。

紛争地域を含む

 公告によると、人民院の対象にはチン州のトンザン、ファラム、サガイン管区のティギャン、バンマウク、インドー、カウリン、パレ、インマビン、タゼが含まれる。民族院はカチン州第5、チン州第3、バゴー管区第4と第5、マンダレー管区第6の各選挙区である。DVBは、一部の選挙区が武力衝突の続く7つの州・管区にあると伝えた。

 イラワディは、政府側が近年、少なくとも部分的に支配を回復した12郡区では、前回の総選挙で投票が行われなかったと伝えた。同紙によると、トンザン、ファラム、ティギャン、バンマウク、インドーは2026年中に、シングーとモゴケは2025年に回復した。ロイター通信は、紛争の影響を受けるサガイン管区、チン州、シャン州の一部も含まれる一方、ラカイン州は対象外で、同州ではアラカン軍(AA)と国軍の戦闘が続いていると報じた。総選挙で投票が見送られた区域のうち、今回対象となった地域と外れた地域の線引きが、治安状況の地域差を映す形となった。戦闘が続く地域を含むため、投票の実施範囲が問われる。

両院の議席

 ロイター通信は、連邦団結発展党(USDP)が両院の議席の84%を占めていると伝えた。議席数は人民院440、民族院224で、国軍任命議員が各院の25%を占める。AP通信は、今回の補選が国会の勢力均衡を変える可能性は低いとしたうえで、参加政党への支持の度合いを示す指標になりうるとの見方を示した。投票日までは約5カ月あり、候補者の登録や選挙運動の日程は、これまでの報道では示されていない。

(注)対象選挙区の全一覧は次ページの表を参照。

(出典)UEC公告第68/2026号(2026年11月5日付、グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー11月6日付掲載)、ミャンマー国際テレビ、ロイター通信、AP通信、DVB、イラワディ(いずれも2026年11月6日)

表 補欠選挙の対象選挙区(2027年4月4日投票)

州・管区対象郡区・選挙区数
人民院(下院) 計34
チン州トンザン、ファラム2
サガイン管区カウリン、ティギャン、バンマウク、インドー、インマビン、パレ、タゼ7
マンダレー管区ピンウールィン、メイッティーラ、ナトーギ、シングー、モゴケ5
ヤンゴン管区マヤンゴン、シュエピーター、フレグー、タムウェ、ココ島、フラインターヤー(西)6
バゴー管区ニャウンレービン、パウッカウン、パダウン3
マグウェ管区チャウッ、ミンブー2
シャン州チャウッメー、モンピャッ、モンパン3
ネピドーザブティリ、デッキナティリ、オッタラティリ3
タニンダーリ管区ミェイク1
モン州チャイカマヨ1
エーヤワディー管区マウービン1
民族院(上院) 計5
カチン州第5選挙区1
チン州第3選挙区1
バゴー管区第4選挙区、第5選挙区2
マンダレー管区第6選挙区1
地域・州議会 計16
チン州トンザン、ファラム2
サガイン管区ティギャン、バンマウク、インドー、カウリン、パレ、インマビン、タゼ、シュエボー8
マンダレー管区ナトーギ、シングー、モゴケ3
バゴー管区ジゴン、テゴン2
エーヤワディー管区イェジー1
合計55