202505.15

LNG火力発電所の操業再開準備進む、都市部の電力安定に期待

 国家統治評議会(SAC)は、電力供給の安定化を目的に、ティラワ経済特区およびタカイタ地区にあるLNG(液化天然ガス)火力発電所の再稼働に向けた準備を本格化させている。これらの発電所は、2024年以降の燃料輸入制限および機器故障によって一時稼働を停止していたが、国内の電力需要が急増する中で、優先インフラとして整備対象に指定された。再稼働に向けた点検作業と設備更新がすでに始まっており、政府筋によれば早ければ6月中に一部稼働が再開される見込みである。今回の再稼働により、ヤンゴン首都圏およびネピドーの電力逼迫緩和が見込まれており、産業界や一般家庭にとって大きな安心材料となる。SACは、再生可能エネルギーとのハイブリッド化も視野に入れた長期電源戦略を策定中である。