202505.17

国内燃料価格が下落、エネルギー安定に一筋の光

 ミャンマー国内において、燃料価格が数か月ぶりに顕著な下落を示している。エネルギー省の発表によれば、この下落はシンガポール市場での原油価格調整によるものであり、輸入原価の低下が国内供給価格に波及した形である。具体的には、ガソリンおよび軽油の卸売価格が前月比でそれぞれ約7〜10%減少し、全国の販売所では1リットルあたり200〜300チャットの値下げが進んでいる。ヤンゴンやマンダレーなど都市部では、運輸業界や小規模事業者にとって歓迎すべき動きとなっている。政府は今後、為替の変動や輸送コストも考慮しつつ、価格安定の維持に取り組むとともに、不測の高騰に備えた備蓄制度の見直しにも着手する方針を示している。